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熱性けいれん
子どもの病気2
1.熱性けいれんとは
乳幼児期(生後6カ月から4~5歳まで)には発熱時にけいれんを起こすことがあります。
熱性けいれんは、体温が急激に上昇するときに見られるけいれんの症状で、手足の硬直、顔色の不良、眼球の上転などが認められ、多くの場合2~3分から5分以内におさまり、顔色も戻り意識が出てくるかその後は眠ってしまうこともあります。
頻回にけいれんを起こす場合は、発熱時には【抗けいれん薬】を使用して予防しましょう。
2.起こった時の対処方法
- あわてない ⇒ ひきつけは数分間で止まる場合が多いです。
- 何もしない ⇒ 口の中に指や箸を入れない(舌を噛むことはない)。
大声で呼んだり、体をゆすったり、押さえつけたりしない。 - 楽な姿勢に ⇒ 体を横向きに寝かせ、服をゆるめる。ピンなどの危険なものは取り外す。
- 吐くと危ない ⇒ 「吐きそうなしぐさ」をしたら体ごと横にして、吐いたものがのどにつまらないようにする。
- じっと見る ⇒ 時計を見て、何分続いているのか確かめる。
けいれんの様子をよく見て医師に詳しく伝えられるようにする。
3.熱性けいれんの予防
熱性けいれんは体温が急激に上昇するときに起こしやすいので、体温が37.5℃以上の発熱に気がついたら、できるだけ早く抗けいれん薬を挿入してください。
(5~10分ほどでけいれんを抑える働きが現れ、およそ8時間の作用持続が期待できます)