多摩市唐木田の唐木田こどもクリニック|小児科・アレルギー科

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嘔吐・下痢

1. 嘔吐の対処方法~吐いた時~

風邪や食べ過ぎによる胃腸炎、のどの腫れが強いとき、熱が高いときに子どもはよく吐きます。
食欲が落ちたり、おなかを痛がるときは胃が弱って食物を消化できない状態ですから、吐いた直後は水分も与えずに1~2時間絶食して胃を休ませます。

脱水を心配してすぐ水分を与えることが多いのですが、胃腸に負担をかけて吐き気を長引かせることになります。以下の順番で進めてください。

  1. 2時間絶食:どうしても我慢ができなければ、小さい氷のかけらをなめさせる。
  2. 「番茶」や「イオン飲料」を一口ずつ10分間隔ぐらいで与える。
    吐かなければ段々量を増やす。吐かない状態が1時間ほど続いたら、「吐き気止め」を飲ませて30分程してから、「やわらかい消化の良いお粥」や「よく煮込んだうどん」を少しずつ与え始める。食べた後、気持ち悪くなったり、また吐くようならしばらく休ませて再び水分から始める。

2. 下痢の対処方法~下痢したときの【水分・食事の与え方】~

  1. 水分:イオン飲料、番茶、麦茶を少しずつ頻回に与えます。
    下痢で失った塩分などを補強するには、【イオン飲料】をおすすめしています。
    「イオン飲料」を飲まない時は、「お茶」だけでは塩分や糖分が不足して脱水を起こしやすくなるので、お味噌汁や、お吸い物、野菜スープの薄めたものを少しずつ与えます。糖分の補給には薄めの砂糖水も良いでしょう。
    くだもの、牛乳、ジュース、ヨーグルトは与えないでください。

    「まだミルクだけしか飲んでいない赤ちゃん」も、最初の数時間はイオン飲料だけにしておなかを休ませます。ミルクも始めるときは薄めて少なめの量から与え始めます。3時間ぐらいは十分間隔をあけながら与えてください。合間に白湯やイオン飲料は飲みたいだけ与えてください。

    半日ぐらい様子をみて下痢の回数が減ってくれば、まずミルクの濃さを増やし、下痢が増えなければ量も増やしていきます。

  2. 食事:「くず湯」は消化がよくカロリーが高いので、まず与える食物としてはおすすめです。片栗粉を水で溶き、弱火でトロトロにし、お砂糖や醤油でお好みに味付けして与えます。
    一口ずつでも何回かに分けて与えればカロリーの補給になります。食欲に応じて次のような段階で進めていきましょう。
    1. 塩味だけの野菜スープ、薄めのお味噌汁、お粥、柔らかく煮込んだうどん
    2. ニンジン、ジャガイモ、大根、かぼちゃの煮たもの
    3. お豆腐、卵、お麩
    4. 白身の魚、脂肪の少ない肉、ささみ

「くだもの」も、煮れば消化が良くなります。
おなかをこわした時はエネルギーを十分取れないため、体力は落ちています。
身体の保温に気をつけてゆっくり休養をとるようにしましょう。

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