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発熱
子どもの病気1
1.発熱の基本知識~知っておいていただきたいこと~
- 熱は体の病原体の力を弱めると共に、体の免疫力を高める作用を持っています。
意識がなくなるような病気でなければ、あわてて解熱剤を使う必要はありません。 - 乳幼児は大人と違って発汗する力が十分でなく、大人のように体を温めて汗をかかせようとしても、ますます体温が上がるだけだということを知っておいてください。高熱のときは手足が逆に冷たくなることがあります。これは一時的な血液の循環不全のためです。だからといって体を温める必要はありません。
2.発熱に対する対処方法~38.5℃を超えるような熱に対しては~
1.まずはクーリング(体を涼しくして冷やしてあげること)
熱で顔色が真っ赤になっていませんか?寒気がなくなったら極力薄着にしてあげてください。「熱があるときに体を冷やす」というのはなじめないかもしれませんが、一度は試してみればお子さんが楽になることが実感できると思います。特に【小学校に上がるまで】はクーリングが本当に大切です。
- 着ているものは「Tシャツ・ランニング」と「パンツ」だけにしてください。
寝るときはお腹にタオルケットで十分です。布団はかけないでください。 - それでも熱くて苦しそうであれば、「アイスノンや氷のう」などで冷やします。
タオルなどで包み、わきの下・足の付け根・背中を冷やします。
顔色が真っ赤でなくなったら普段着にしてあげてください。
また、熱があるときは水分の必要量が増えます。イオン飲料などを十分に与えましょう。
食欲はなくても、無理に食べさせる必要はありません。
2.解熱剤(座薬または内服薬)を使う
数時間熱を下げるお薬です。
- クーリングをしても熱が39℃以上でぐったりしている。
- さらに眠れない・水分が取れない。
- 熱はそれほど高くないが、頭痛や中耳炎の痛みが強いとき。
を目安に解熱剤を使うと良いでしょう。熱があっても機嫌がよく、眠れるようならばわざわざ使う必要はないのです。